第3話:自分を変える習慣をつくると決めた

覚醒道

禁煙を始めて2週間が経った頃──
少しずつ体に変化を感じるようになっていた頃、ふと思った。

「俺、1月からオナ禁もやってるよな。
タバコもやめられたし、この流れで、他のことも変えられるんじゃないか?」


それまでは、自分に甘かった。
寝る時間は不規則。スマホをダラダラ見て、食事も適当。
仕事から帰ったら酒を飲んで、風呂に入って寝るだけの毎日。

“変わりたい”なんて思いながら、
実際には何も変える努力をしていなかった。

だけど、禁煙によって得た小さな実感が、
自分を前向きにさせてくれた。

より良くなる自分を想像して、
次の“習慣”を取り入れたくなった。


まず始めたのが、朝の自重トレーニングだった。
腕立て50回、腹筋50回、スクワット50回。
毎日これをやろうと決めた。

3日間は続いた。
でも、4日目はどうしても気分が乗らなくて、結局やらなかった。

「たった4日で…やっぱり続かないのか」
また三日坊主かと、少し落ち込んだ。


どうすれば継続できるのか?俺なりに考えた。
そして、ひとつの答えにたどり着いた。

「50回ずつじゃなくていい。腕立て・腹筋・スクワット、
少しだけでもいい。5分だけでもいいから、とにかくやろう。」

甘いかもしれない。けど、俺にはその妥協点がちょうどよかった。

「気分乗らないけど、5分だけやるか」と始めたら、
やってるうちに「もう少しできそう」になったり、
「よし、50回いけそう」って気持ちが出てきたりする。

不思議だけど、
“やらなければ何も始まらない”。
でも“少しでもやれば、スイッチが入る”ってことがわかった。

そして、たとえ少しでも続けられたという感覚が、
1日を引き締めてくれるように感じた。


そして朝起きてすぐにはリポスフェリックのビタミンCを飲むようにした。

年始に導入したビタミンC系のサプリだったけど、
このタイミングで“しっかり意識して毎日習慣にする”と決めた。

やってみると、体の反応が違った。
特に、肌の調子や目の印象が、少しずつ変わっていった。


意外だったのは、
「今日もやったな」と思える日が、
1日の満足感をぐっと高めてくれたこと。

やらなかった日は、なんか気持ち悪い。
だから、次の日はまたちゃんとやる。

そうしているうちに、
“俺はやれる男だ”っていう感覚が、
少しずつ、自分の中に芽生えてきた。


人は、意志と習慣で変わっていく。
そして、続けることで徐々に“自信”が育ってくる。

誰に見せるわけでもないけど、
俺は確かに、自分の“進化”を感じ始めていた。

小さな変化の積み重ねが、
静かにだけど確実に、俺を変えていく。

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